3歳娘の父です。子育てにあたり、読んだ本をまとめています。
著者の浜島代志子さんは49年で423万人!の親子に絵本教育をしてきた絵本ばあちゃんです。絵本を読むことが、子どもにとってどのような影響を与えるか、どのように読み聞かせするのが良いか、書かれています。
塾や教材はなくても、本の読み聞かせで脳と心が育つよ。というお話
- 絵本の読み聞かせは何がいいの?⇒子どもの脳が成長するよ
- どう読めばいいの?⇒対話式で読むといいよ
- 何冊読んだらいいの?⇒6歳までに3000冊(1日1〜2冊)
- 絵本があれば塾も教材もいらない、かも
絵本の読み聞かせって何がいいの?
6歳までに絵本の読み聞かせをたくさんすると、脳が成長するし学力も上がるよ
脳の発達が9割がた決まる6歳まで、大量の絵本を読むことで子どもの脳が成長していきます。どのような脳への効果があるかというと
- 頭の中で絵本に入り込むことで、知的好奇心、想像力が養われます
- 考えるときに必要な言葉を増やすことで、考える力(思考力)が育ちます
- 絵本で見たことも聞いたこともない場所や物語を体験することで、創造力がつきます
絵本の読み聞かせで言葉が増えて、文章の理解力が上がり国語の学力が向上するのはもちろんですが、問題文の理解や、目に見えない数字を想像する力は算数の学力向上にもつながります。実際に難関大学に合格した親子のエピソードも記載されています。
すぐに効果が出るものではありませんが、絵本を読み続ける「絵本シャワー」をかけ続けることが大切ですね。
子どもを膝にのせて読み聞かせすることで、自分への癒し効果もありますよ
どう読み聞かせしたらいいの?
どんな読み聞かせ方がいいの?何冊読めばいいの?
一方的に読むのではなく、対話式の読み聞かせが効果的です。対話式の読み聞かせとは
- 上手に読もうと思わなくてOK
- 子どもとおしゃべりする感覚で読む
- 可能なら先にざっと読んで下ごしらえ
- 語りかけや質問をしながら
- 返ってきた言葉は、否定しないでオウム返し
まず前提として、上手に読もうと思わなくてOKです。子どもと言葉のやりとりをしながらおしゃべりする感覚で、気楽に自由に読むこと。可能なら先にざっと読んで、ここは驚くかな、こう読んでみようかなど下ごしらえします。
読み聞かせしている時、ところどころで子どもに「ネコさんいるね」「何でかな?」など語りかけたり質問したりします。返ってきた言葉は、否定しないでオウム返しに言いいましょう。子どもの言葉を否定せずに、子どもの気持ちに寄り添い、興味関心の幅を広げ深くするつもりで読みきかせします。例えば
きつねさん死んじゃったの?かわいそう
そうね、かわいそうだね(オウム返し)。何でかな?(語りかけ、質問)
このオウム返しや語りかけることは「共有型のしつけ」にもつながります。こちらの内容も参考にしてください。
『子どもの見ている世界』内田伸子対話式は話しかけられるので、子ども自身が物語の内容を他人事とは思わず、自分のこととして真剣にとらえる習慣がつきます。子どもは質問に答えたり興味のあることを聞いたり、頭を動かして絵本を読むので、頭の回転が速くなります。また、読み手が嬉しい気持ちで読んだり、悲しい気持ちで読んだりすると、子どもの脳も同じ反応をし、活発に動くそうです。
親が対話の中で、子どもの言葉を否定せずに受け止めオウム返していると、自分のことを理解してくれているという安心感を持ちます。親への安心感は、自分に対する自信にもつながります。
- 自分のこととしてとらえる
- 脳が活発に動く
- 知的好奇心が働く
- 親への安心感を持つ
- 自分に自信を持つ
一方で読み聞かせしていても、子どもの興味がなくなるのは
- 一方的に読む
- 「勉強です」という雰囲気で読む
- 子どもの反応、言葉に否定語を使う
- 子どもは黙って静かに聞かないといけない
- 一人で読ませる
当然やらされている、と思うと興味はなくなりますよね…
目安は脳の発達は9割がた決まる6歳までに3000冊!読みましょう。3000冊というと腰が引けますが、6歳までの7年間で1日1〜2冊読むと3000冊になります。1日1~2冊約7分で子どもの脳が成長すると考えると、絵本すごい!
もちろん6歳過ぎても遅くないので、まず1日1冊を読む習慣をつけたいですね。
- 6歳までに3000冊(1日1~2冊✕7年)
- 1日7分(1~2冊)
- 同じ本でもOK
- 6歳過ぎでも遅くないので、始めましょう
子どもがどんな本に興味があるかわからない方は、図書館なども活用して、まず子どもが何に反応するのか試してみるのがおススメです。
図書館は本当に助かります
内容は何が言いたいのかはっきりとわかるもの、人間力が持てる内容か、文には書いていないことを想像できる絵か?
具体的な絵本については著書に0歳から6歳までに読み聞かせたい「厳選絵本リスト210冊」も収録されておりますので、ぜひ参考にしてください。
習慣化するにはどうしたらいいの?
行動や場所に紐付ける、イベントにする、と良いよ。という話
家事をしていたり、働いていたりするとなかなか時間がとれず、読み聞かせする時間も余裕もないとは思いますが、行動や場所に紐付ける、イベントにすると続けやすいですよ。
例えば行動に紐付けする場合、朝は起きる前にベッドで「これを読んだら起きよう」と布団からでるための切り替えとして、昼は食事やおやつの前後もしくは保育園に任せて、夜は食事後や寝る前にベッドでゴロゴロしながら、「絵本を読んだら〜する」と毎日の行動と紐付けて読み聞かせすると習慣化しやすいですよ。
理想は1日3回朝昼晩だそうですが、親も子も負担にならない程度に気楽に続けるのが大切ですね。
場所と紐付けする場合、読み聞かせをする場所に絵本コーナーを作ると、習慣化しやすくなりますよ。この場所は読み聞かせの場所だ、と子どもが意識するようになります。
絵本コーナーは本棚を購入するのもいいですが、段ボールをきれいに装飾したり、本立で仕切ったり、できそうな方法から始めるのがよいですね。子どもと一緒に作れば愛着も湧きます。
我が家では朝は無し、昼は保育園で、夜は寝る前に読みたい本を1〜2冊寝室に持っていくようにしてから、就寝前の読み聞かせ習慣がつきました。今は布団横の本立に数冊入れています。
寝る前の読み聞かせは、娘ではなく私がとても眠くなります。寝付けない方、お試しください。
図書館や本屋さんに行くことをイベントにするのも、習慣化によいですよ。休日は子どもと本屋さんで絵本選びデー、というが理想的ですが毎回購入するのも大変ですよね。週1回図書館で子どもと絵本を借りるというのも、読み聞かせの習慣化や子どもが色々な本を見て興味が広がるのでオススメです。
まとめ
子供っていうのは、可能性の生き物なんですよ。たくさんの選択肢を、毎日持ってるんです。大人も実はそうなんですけどね
宮崎駿
塾や教材はなくても、本の読み聞かせで脳と心が育つよ。というお話
- 絵本の読み聞かせは何がいいの?⇒子どもの脳が成長するよ
- どう読めばいいの?⇒対話式で読むといいよ
- 何冊読んだらいいの?⇒6歳までに3000冊(1日1〜2冊)
- 絵本があれば塾も教材もいらない、かも
「子育て」ってつまるとこと親も学んで成長すること
このブログが何かのヒントになれば幸いです。ありがとうございました。